代表メッセージ

アンド・ディのWebサイトをご覧いただきありがとうございます。

我々は2004年の創業以来、数多くのお客様とのお仕事の中で“マーケティング・コンシェルジェ”として、マーケティング・リサーチを中心に活動してまいりました。その20年を超えるマーケティング支援活動の蓄積の上に、新たにリサーチテック企業として優れた技術力を装備しました。その2つの強みをいかして、より高速かつ信頼できるマーケティング活動のご支援ができればと考えております。

2020年以降、世界の不確実性はより一層高まっています。社会科学／国際情勢の文脈ではウクライナ侵攻やトランプ大統領によるアメリカの大きな方針転換。もちろんそのベースには中国、グローバルサウスの経済的勃興があります。一方、コンピュータ科学の文脈では生成AIのイノベーションが産業全体に大きな変革をもたらそうとしています。国際世論は地球規模の環境問題に腰を落ち着けて対応する状況ではなくなってしまっています。それらの様々な社会構造の変化、人類の手にした破壊的イノベーションがインターネット、特にSNSの世界で交錯し、従来の人類にとって経験のない速度での変化が押し寄せています。

一方で、相変わらず私はランチに好物のコンビニのおにぎりを食べているし、疲れたら（疲れなくても？）夜はビールを飲んでいます。令和の米価高騰でおにぎりの価格は高くなっているものの、おにぎりを食べる日常はメディアの報じる高速な変化とはまるで別世界のように安定していて、平和な日本という環境にいられることのありがたみを痛感する次第です。

そんなあまり変化のない個人的な日常と激動の21世紀に挟まれた時代認識の中にあって、リサーチテックカンパニーとして社会貢献できることを大変うれしく思っています。

世論調査を含むマーケティング・リサーチという産業の社会的意義は科学的アプローチにより不可視な社会動態を可視化するところにあります。そういった社会の諸要素をデータ化して観測・操作可能な変数として扱う中で、庶民の日常や産業の動向が把握され、改善に向けた方策が実施されています。そのような抽象的プロセスによって社会認識を具体化する部分がリサーチの極めて重要な社会的機能です。その一方で2020年代に入り不安定化する国際情勢では、民主主義的価値の危機が訪れようとしています。そのリスクを排して、安定した民主主義を実現していくためには、社会動態のデータ化のプロセスが正しく、信頼できることが重要だと考えています。それにより初めて民主国家が機能として安定し、継続的な経済の発展も実現すると言えるでしょう。リサーチテックカンパニーの役割はそのための技術を日々研究・開発・実践していくことにあり、それに携われることは望外の喜びです。さらにその技術に対して現在進行形で生成AIのもたらす＜知的行為＞のリ・デザインを考えていく。そういった知的興奮を伴う作業をお客様やパートナー企業様とともに進めていくことができる、そんな会社でありたいと願っております。

ご興味を持たれましたらぜひお話しましょう。アンド・ディをよろしくお願いいたします。

2025/6/1　代表取締役佐藤哲也

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