よい調査票設計は調査目的のしっかりした設定から

調査票の設計はリサーチにおいて最も重要なテーマと言えるでしょう。もっとも、そのためには調査票設計の前段階として、調査目的のしっかりした検討がとても重要なプロセスになります。調査目的が精度良く具体的に検討されていれば自ずと良い調査票になります。

私達の経験では、調査票の設問が多すぎる傾向になることが問題となります。調査票を検討しているうちに、「あれもこれも」聞きたくなり、つい設問数が増え自分自身でも少し回答にうんざりしそうになる調査票ができあがることにもなりかねません。もちろん調査テーマが興味深いものであればあるほど、たくさんの仮説を検証したくなり、質問事項が増える傾向にあることは否定し難いということもあるので、調査設問数のコントロールは調査表設計における最大のジレンマであると言えるでしょう。

実際に弊社も加盟している日本マーケティングリサーチ協会の定める「インターネット調査品質ガイドライン(2017年11月)」では、「調査協力しやすい調査票を設計する」「調査ボリュームの軽減」が方針として掲げられています。アンケート調査は回答してくださる回答者のご協力のもとに成り立っています。そのご協力の意欲が損なわれるようなあまりに重たい調査票は調査のあり方としても望ましくないことも重要な点だと言えましょう。

こちらのガイドラインでは、回答所要時間として10分以内に回答できることを推奨しています。その他にも良い調査票を作る上で様々なアドバイスがありますので是非参考にしてみてください。調査ボリュームが多すぎる場合、テーマと関連していない設問が入っていないか、同じようなことを聞いている設問が入っていないかなどの他、自由回答が多すぎないか、わかりやすい選択肢の分類になっているかなどを見直し、回答負荷を抑える必要があります。

調査票設計の流れ

実際の調査票の設計においては、調査票の流れが極めて重要な要素となります。調査に回答してくださる回答者の方の気持ちに立ってなるべく答えやすい調査票になることが重要です。そのために、一般的には、『導入部』、『テーマ部(メインテーマ)』『展開部(メインテーマ周辺の事実聴取)』『終了部』といったフローで調査することが望ましいと考えられています。各セクションでの注意事項としては下記が挙げられるでしょう。

導入部

調査のタイトル、調査を依頼する主旨の説明、実施機関、責任者名、問い合わせ先などを明記します。導入部では、調査の趣旨説明や実施機関、連絡先などをわかりやすく適切に伝えることで、回答者との信頼関係を構築し、回収率のアップや回答精度を高めるためにも重要です。

テーマ部(メインテーマ)

続いてメインテーマに関して、仮説を解明すべき質問を考え、代替仮説に関する設問も忘れずに設定します。
ここでは、比較的答えやすい調査設問から順に配置していくことが重要です。特に前半部分で提示した設問により、「アンケートの目的」を回答者なりに確立しながら回答していくことになります。そのためにも回答者の気持ちをよく考えながら設問を配置するようにしたいものです。
※詳細は前項「リサーチの要ー仮説構築」をご覧ください。

展開部(メインテーマ周辺の事情聴取)

展開部では、より具体的な位置づけや意識を把握します。仮説を検証し、調査結果を読み解く上で、補助線を引けるような設問を配置できると望ましいといえるでしょう。それにより結果に深みを持たせられ、調査結果の理解が進みます。最終段階では性別や年齢などの個人情報を聞くことが多くなります。紙の調査票では最後に記入漏れや記入間違いがないかのチェックをお願いし、協力のお礼を述べます。

終了部

最終段階では一般に必要な性別や年齢などの個人情報を訪ねます。最後に記入漏れや記入間違いがないかのチェックをお願いし、協力のお礼を述べます。

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