定性調査とは、ターゲットの意識や行動、状態などのヒアリングを中心として質的なデータを収集するための調査手法です。

グループインタビュー(FGI)

複数人の対象者をあつめ、モデレーター(司会者)が商品・サービスに関する質問をおこない、自由に発言をしてもらうことでさまざまな意見・情報を収集する調査手法です。消費者の意見を詳細なニュアンスまで含めて収集することができます。また、グループで意見交換することで発言が活発になりやすく、多くの質的なデータを収集しやすくなります。

デプスインタビュー(IDI)

インタビュアーが対象者に1対1で深く意見を聞いていく調査手法です。商品・サービスなどの選択理由、購買理由、そのときの感情、場面、背景などを深く掘り下げて聞くことができます。ペルソナやジャーニーマップ作成が目的の際に適したインタビュー手法です。

エスノグラフィ調査(訪問観察調査)

一軒一軒調査対象者の自宅など訪問しておこなう調査のうち、生活者の行動を直接観察することで質的データを収集する調査手法です。生活者の無意識な行動の背景にある動機や環境要因を探ることができます。

ネットインタビュー(デプス・グループ)

調査会社のモニターから調査対象者を選出し、オンラインでインタビューをおこなう定性調査です。オフィスにいながら地方在住の対象者へのインタビューや、子育て中などインタビュー会場に来づらい対象者へのインタビューができます。また自宅など対象者がリラックスできる環境でインタビューができる、生活環境を視覚的に把握できるなどのメリットもあります。

日記調査

対象者が一定期間、商品・サービス使用の感想や、行動記録などを日記形式で回答する調査手法です。対象者の生活行動や購買行動、ニーズの変化、情緒変化など一定期間把握することに適しています。
過去の記憶に頼らず日々正確なデータを取得可能、商品・サービス使用時の細かな気づきや不満の記録が可能、購入後の使用頻度などの状況が正確に把握可能などのメリットもあります。

ユーザビリティテスト

想定ターゲットに、実際の(または試作の)アプリ・Webサイトなどを利用してもらい、行動を観察することで課題や問題点などを発見する調査です。直接ユーザーの行動観察・ヒアリングをすることで、アクセス解析では把握できない改善点を発見でき、ユーザビリティの改善に役立て売ることができます。調査には、ユーザーの深堀ができるデプスインタビューや、視線の軌道を可視化できるアイトラッキング調査を用います。