こんにちは!代表の佐藤です。先週から心を入れ替えて情報発信をすることにしましたので、コラムを書いていければと思います。


しばしば「ふつう」という言葉に暴力性を感じる事がある。
何のことを言っているのかわからないという方は、山本七平の空気の研究を呼んでもらえると良いと思う。

「空気」の研究 / 山本 七平【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア]

ありがたいことに弊社に今年も新入社員が入社してくださっている。
そうすると「ふつう」は新入社員向けの研修をするんだろうな。したほうが良いのでは?とつい発想してしまう。
一方で、もちろん弊社のことなので、入社したとして毎年一人二人である。それぞれ個性のある立派な方である。
そう考えると、無条件に想起された画一的な新入社員研修が必要なのだろうか。という少し天邪鬼な考え方にもなる。
もちろん、新卒が一定量ある大会社なら必要なのだろう。しかし、そもそもその思想的観点でスモールカンパニーを標榜している以上存分に「ふつう」に対して疑ってかからなければならない。

ただでさえ、SNS社会化していく中で「ふつう」の暴力性は高まってきていて、意味不明で前時代的なマナー講師のアテンションエコノミースパム投稿がメディアを賑わしている今日このごろである。
どちらかというと新入社員に今のZ世代の考え方なり、これから仕事を始めるにあたっての所感をこちらが教わるほうが何倍も意味があるのではないだろうか。むしろ弊社的にインタラクティブ発想を尊重したいという気持ちである。

とはいえ、この3月まで大学院に在籍し4月から就職するという意味では、いきなり弊社の(私の)よくわからないビジョンを提示されても困るだろうと思うので、それっぽいことはしたほうが良いのだろうという弱気にもなる。
ところで、生成AIのインパクトが最も強く影響する産業の一つの教育産業がある。そもそも人々が何かを調べてコンテンツを生成するという処理を擬似的に代行できる空恐ろしい仕組みが生死AIである。そう考えると、すでに市販のオンラインコースウェアはたくさんあるし、新入社員向けのコンテンツもたくさんある。
だが、その中にはおそらく「ふつう」の考え方に依存した「マナー講師」的などちらかというと否定されるべきコンテンツが含まれているかもしれないし、そもそも弊社に入社するような方にとって不要なコンテンツも含まれていそうな気がして、選び方が難しそうだ。

(時間の都合もあり少し論旨をジャンプすることをお許しください。)

最近仕事の都合で新 基礎情報学(西垣著)を読んだがすこぶる面白い。西垣の標榜するネオ・サイバネティクス論的に、この稿のまとめを書くとすれば、まあ対象となる方も限られていることもあり、構造的・制度的に捉えるよりも、相互交流の中からの意味論を見出したほうが生産的なのだろうという普通の結論が導かれそうな気がする。

新 基礎情報学 西垣通|NTT出版

新基礎情報学についてはまた改めてまとめていきたい。

今後週1ペースで更新が目標です。(小声)