夏休み・お盆休み旅行シーズンである8月の旅行状況について、2019年、2020年に調査を実施しました。
調査結果を抜粋、3回に分けてご紹介します。

①8月の国内宿泊旅行の実施状況
続きはこちら:
②今後1年以内の旅行意向
③これまで最も記憶に残っている旅行先

  • 調査方法:
    インターネットによるアンケート調査 (株)マーケティングアプリケーションズMApps Panelを利用
  • 調査期間:
    2019年8月調査 2019年9月20日~2019年9月23日
    2020年8月調査 2020年9月3日~2020年9月14日
  • 調査対象:
    首都圏(埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県)、関西圏(滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県)に居住する20~69歳の男女
  • サンプル数:
    計220名:エリア×性年代で均等割付

8月に国内宿泊旅行をした人の割合は、2019年の27.3%から2020年は13.2%に低下(前年比48.4%)

8月1~31日の1ヶ月間に「宿泊を伴う国内旅行をした」割合の2019年から2020年への変化をみると、首都圏(30.0%→15.5% 前年比51.5%)、関西圏(24.5%→10.9% 前年比44.4%)いずれも低下していました。
特に関西圏で大きく減少しています。

8月の国内宿泊旅行者の旅行先は、首都圏・関西圏それぞれの近郊エリアが前年に比べ上昇

2019年に比べ、2020年の首都圏からの旅行先は「関東」が上昇、58.8%と6割に達しました。次いで「東海」(23.5%)となっています。前年上位の「関西」は、1割未満でした。
一方、関西圏からの旅行先は「関西」が上昇、58.3%と6割に達しました。次いで「東海」「中四国」(いずれも16.7%)が並んでいます。前年上位の「関東」への旅行者はいませんでした。


旅行先エリアの詳細:目的地・周遊地を記述してもらったところ、2019年・2020年いずれも、首都圏から「関東」・関西圏から「関西」いずれも、 大都市圏からやや離れた“郊外”の地名・スポットが挙がっています。
首都圏から「関東」への旅行先は、2019年は北関東の街・観光施設、2020年は東京:奥多摩、千葉:道の駅・神奈川:湘南~箱根の記述が多く挙がっています。
関西圏から「関西」への旅行先は、2019年・2020年とも京都:天橋立の人気は不動のようです。このほか、2019年は兵庫:淡路島・城崎温泉が多かったのに対し、2020年は奈良、和歌山の寺社・景勝地が複数挙がっています。

2020年8月に国内宿泊旅行をした人の48%が「GoToトラベル」キャンペーンを利用

2020年8月時点で東京都はキャンペーン対象外のため、利用率は関西圏で高く、58.8%と半数強を占めています。首都圏での利用率は41.2%でした。
「GoToトラベルキャンペーン」を知らない人は3.4%に留まり、8月に国内宿泊旅行をした人のほぼ全員がキャンペーンを認知していました。

8月の国内宿泊旅行について、旅行者の9割強が満足(満足・計)
前年に比べ「大変満足」の割合は、首都圏は上昇(27.3%→41.2%)、関西圏は低下(33.3%→16.7%)

首都圏は、「満足・計」が100%で、不満評価はありませんでした。
関西圏は、「大変満足」の割合は減少しましたが、「満足」の割合が上昇しており、「満足・計」の割合は9割と前年と同程度となりました。


満足度の理由を尋ねました。
2019年8月の満足度の理由は、旅行目的:行きたい場所・体験したいことを達成できたことが挙げられています。その達成度が“楽しい”・“素敵”な期待以上であると、「大変満足」となり、概ね期待通り、天候トラブルなどあると、「満足」「やや満足」という評価となっています。
2020年8月の満足度の理由は、新型コロナウイルス渦でも対策しながら旅行できたことが挙げられています。GoTo割引で良いホテルに泊まれたこと・宿泊施設でのもてなしに「大変満足」していることがわかります。一方で、感染症対策で利用できないサービスがあったり、旅行者自身も気を付けることに不便を感じると「満足」「やや満足」となっているようです。
さらに、GoToトラベルキャンペーンの影響か、関西圏では希望する宿泊先の予約が取れなかったことが「不満」と評価されていることがわかります。

続きはこちら:
②今後1年以内の旅行意向
③これまで最も記憶に残っている旅行先