東京オリンピック2020年の観戦チケット予約申し込み期間が5月28日に締め切られ、6月20日には当選発表がありました。当選発表時にも待ち時間があるようでしたが、申し込みが開始した当初も予約が殺到し、本人認証のために長時間待つ必要があるなど、ニュースでもその様子が話題になりました。それにもめげず予約をする人、諦める人、最初から傍観していた人もいる、といった状況だったのではないでしょうか。 盛り上がっているのかどうなのかよくわからない…という実感が微妙にあり、社内でも「申し込んだよ!」という人は少数派。実際のところはどうなっているのか確認してみようということでアンケートを実施しました。 <調査概要>
  • 調査方法:Web調査(※Mapps for Surveyを使用)
  • 調査時期:2019年5月30日~6月1日
  • 対象者:全国に居住する15歳以上の男女 計359サンプル

これまでに、ひとつでも「有料でのスポーツ観戦」の経験がある人は、3人に2人。

オリンピックの公式種目を含む様々なスポーツについて、有料で(チケットを購入して)スポーツを観戦したことがあるかどうかを尋ねたところ、全体の64%が何らかの経験があると回答しました。
有料で観戦したことのある競技としては、「野球」「サッカー」が突出して多く、それ以外では10%を超えるものはありませんが、「卓球」「テニス」「プロレス」「格闘技」などが上位に。

一都三県居住者の15%がオリンピック観戦の「申し込みをした」

今回の観戦チケット申し込みをしたかどうかを尋ねたところ、全体の8%が「申し込みをした」と回答しました。「しようと思っていたがしなかった」人も1割強いるものの、8割が「最初から申し込むつもりがなかった」と回答。 開催地に近い一都三県居住者では、「申し込みをした」が15%で、それ以外のエリア居住者(5%)と比べて、申込んだ人が多いことがわかります。
ちなみに、これまでに「何らかのスポーツ観戦経験のある人」のほうが、未経験者に比べてチケット申し込み率が高くなっています

申し込んだ内容のトップは「開会式」

申し込みをしたチケットの内容で最も多かったのは「開会式」(40%)。以下「体操」(30%)、「水泳」(27%)、「陸上競技」(20%)などが続きました。
申込みをした人(n=30)に理由を尋ねたところ、「雰囲気を味わいたい」「世界のアスリートを間近にみたい」「感動したい」など、ワクワクできる非日常的なイベントとしてのオリンピックを楽しみたい、という気持ちがあることがわかります。
  • せっかくの機会だから
  • 一生に一度だと思うから
  • 気軽にいける距離なのでとりあえず応募した
  • 世界のアスリートを身近で見て感動したいから
  • オリンピックの雰囲気だけ味わいたかったので、オリンピックスタジアムに近く、暑い季節なので室内で行われる見やすい競技にしました。 自宅からの距離も近くの方が良かった。
  • 1964年の東京大会を小学生のときにリアルタイムで経験してわくわくした当時の思い出があるので、今回は是非会場で観覧したいと思った。

申し込まなかった人の多くは、もともと「興味がない」。

申し込まなかった人(n=329)に理由を尋ねたところ、多くは「興味がないので」「テレビ観戦で十分なので」を理由にしています。「応募者が多すぎて萎えた」「つながりにくいという報道」など、ニュースなどで話題になった理由でやめた人は10名ほどで、さほど多くはありませんでした。
  • いつの間にか終わっていたし、応募者が多くて気持ちが萎えた。
  • つながりにくいとの報道があったから
  • 不具合なのか次のページに飛べず、申し込みが出来なかったため
  • 待ち時間が表示されて萎えた
また以下のような、今回の”申込み方法そのもの”が理由になったという人も少数ながらみられました。
  • 手続きがむずかしくて出来なかった
  • 自分ではパソコンで申し込みができないと思ったから
その他には、「熱中症になりそう」など主に暑さからくる体調への影響を懸念する意見も見られました。 自由回答については、以下で全回答をご紹介していますのでご確認ください。

<弊社の取り組みのご紹介>自由回答分類器を使用しました

自由回答については、弊社で開発中の「自由回答分類器(仮)」を使用してアフターコーディングしています。 この仕組みは、 あらかじめ分析者が設定した分類のためのコード以外にも、回答内容から自動的にコードを生成し、同時に、回答に対するコーディングを行うことができるものです。結果のファイルをアップしますので、「生成されたコード」類と、それに対して「コーディングされた回答」の結果を確認してみてください。 ファイルはこちらから  ダウンロードしてexcelファイルとしてご覧ください。 ところで、自分はなんと『陸上競技・準決勝&決勝 』 のチケットが当たりまして、実は密かに自慢です(笑)。