【ニーヨンで】平成レトロの次のレトロブームを探る

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【ニーヨンで】平成レトロの次のレトロブームを探る

はじめに

手軽にアンケートを実施できる「ニーヨン」を使って、気になる消費者トピックを探る自主企画シリーズ【ニーヨンで】を始めます。今どきの消費者トレンドとニーヨンの便利さを体感していただきたいです。

写ルンですやカセットテープ、Y2K(2000年前後)のファッションなど、平成前半を想起させる流行が長らく続いており、いまや一過性ではなく定着しつつあります。「平成レトロ」と呼ばれたりします。少し振り返れば、その前には昭和の純喫茶やシティポップのブームがはじまっていましたので、大きな流れがあるのかもしれません。今回、平成レトロの後には何が流行りそうか、弊社の簡単アンケート「ニーヨン」を使って、多くの商品アイデアを評価することで探っていきましょう。

アイデアを考える

まずレトロ商品の新しいアイデアを幅広く考えていきます。ゼロから自分で考えたりChatGPTに直接聞くこともできますが、幅広い視点から新商品を発想するには、弊社が提供する無料ツール「アイディエータ」を使うと便利です。「レトロ」を「過去の生活様式を日常に持ち込む」と説明します。こういうところがテキスト生成AIを使う際に大事なポイントですね。アイディエータの利用方法についてはこちら をご覧ください。

アイディエータで得られたアイデアから面白そうなものを選び、それを例としてChatGPTでアイデアを追加生成していきました。最新のGPT-5のお手並み拝見という感じです。結果できたアイデアが以下の30個です。幅広いものが用意できたと思いますがいかがでしょう。

 

ニーヨンでアンケート

アンケートが簡単にできる弊社の「ニーヨン」を使っていきます。「アイデアスクリーニング」というパッケージ(テーマ)を選び、画像のような設定画面を入力していきます。今回は「流行の兆しをとらえる」目的で、回答者を15〜24歳の女性に設定しました。回答者スクリーニングも簡単にできるので、15-24歳女性のうち「平成レトロの商品やファッション」を知っている人を対象にします。アイデアが用意されていればアンケート配信実施までは5分ぐらいです。

設定実施から10時間後、364人のアンケート回答(300人設計)が得られました。レポートのダウンロードは回収完了後すぐ可能ですので、なかなかのスピード感です。

結果

それではレポートで結果を見ていきましょう。

購入意向(「買う」)が上位だったのは「昭和のおやつセット」、「昭和デザイン文具」、「昔ながらの駄菓子定期便」… 手軽に昭和のテイストを楽しめるアイデアたちです。続いて平成の絶滅ガジェットであるポケベルの進化版「ポケベルチャーム」が4位。こちらは新規性も高く注目アイデアになりそうです。
その他、5位の「レトロゲームパーク」はオンラインで現実性が高い感じ、6位の「レトロ喫茶シェアオフィス」という場所のサービスが入っているのが興味深いですね。画像にはありませんが下位もけっこう面白く、最下位は購入意向15.1%「ガングロ風セルフタンニング」。まあ使う場面あまりないですよね。皆様の予想は当たりましたでしょうか。

注目したアイデアについて、自由回答(テキスト回答)で購入意向の理由を確認していきます。

購入意向1位の「昭和のおやつセット」は”駄菓子が好きなので家族で食べたい”、”流行りに沿っていていいと思う”等、自然と受け入れられているコメントが多いです。一方、購入意向4位の「ポケベルチャーム」は、”ポケベルの時代を知らないので新しい”、”一緒に送り合う友人がいません”、”なんかすごく楽しそう”、”あとで使わなくなるから”と賛否両論に分かれています。このように意見が割れるアイデアこそ、次のヒット商品が隠されていそうです。

最後に年代別、今回は15-19歳と20-24歳の違いもおさえておきましょう。


結果はどちらも高評価のアイデアは共通しているものが多いようです。より若い15-19歳ポケベルチャームが2位になっています。ポケベルの流行当時も女子高生の間でのブームが大きかったことを思い出させますね。

 

分析は以上となります。今回は上位アイデアを中心に見ていきましたが、多くのアイデアの評価傾向から受容されるレトロ概念の特徴をつかむような分析も可能かと思います。
ここまで掲載した画像はすべて、ダウンロードしたレポートをスクリーンショットで抜粋したものです。アンケートが終わったらすぐに結果をまとめられます。ちなみに今回のアンケート実施&レポートの費用は143,000円(税別)となります。

次回も別の消費者トピックを取り上げる予定です。今回ご紹介した「ニーヨン」や本レポートの内容にご関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。