アンド・ディでは、自治体や企業から観光関連の調査を数多く受託しております。

旅行者を迎える側は、”旅行者はどう感じるのか”という目線は常に意識していたいもの。そういった背景もあり、先日行った 1泊2日の修善寺の旅行記をアップします。

※以下、完全にいち旅行者の旅行記です。

旅の動機

今回の旅の動機は、楽しく見ていた2本のドラマ。どちらもちょっとユニークな恋愛を描いた作品です。
1つ目は、2016年に放映され、視聴率やエンディングの恋ダンスでも話題になった「逃げるは恥だが役に立つ」。主演は新垣結衣さん、共演は、星野源さん。第6話で『宙-SORA- 渡月荘金龍』に泊まります。一万五千坪の大庭園があるお宿で、客室からも庭の景色が楽しめます。
もう一つは2015年の「デート〜恋とはどんなものかしら〜」。杏さんが主演、共演は現在NHKの朝ドラ出演中の長谷川博己さん。連続放映終了後にスペシャルドラマが放映され、その際に新井旅館という老舗旅館で撮影がおこなわれています。文豪も泊まった歴史ある旅館で、建物は国の登録有形文化財に登録されてます。

というわけで、好きなドラマ2作が舞台にしていて行きたくなった、いわゆる巡礼地めぐりの旅です。
行くと決まれば、ドラマを見返しロケ地や食べていたお弁当、ソフトクリームなどの情報をネットで収集。ロケ地や両宿はどれも『独鈷の湯』周辺にあるんですね。ちょうど梅の時期なのもわかってワクワクが増していきます。宿はどちらも泊まってみたかったのですが、今回は『宙-SORA- 渡月荘金龍』さんにお世話になりました。
※文中の『平匡さん、みくりさん』は、「逃げるは恥だが役に立つ」のお二人、『巧さん』は、もう一方のドラマの長谷川さんです。

行きの電車から巡礼は始まっている

さて、東京方面から修善寺へは『踊り子号』に乗るのが便利ですが、今回は巡礼の旅。三島駅から普通列車に乗り、平匡さん・みくりさんと同じお弁当を食べながら、のんびり向かいます。伊豆はわさびの名産地。お弁当に入っているわさび漬けで、早くも伊豆にいるという実感が高まります。
三島駅の乗り換えの際に買えます。「幕の内弁当」(780円)

ロケ地巡りは主に巧さん追っかけ

修善寺駅からバスで修善寺温泉へ。宿に荷物を置くと、さっそくロケ地巡りです。
まずは両ドラマとも撮影でつかっており、宿からも近い 『竹林の小径』へ。よく整備されている竹林は、一本一本が高くて立派ですが、小道まで光がよく届きとてもいい雰囲気。
そのままのんびり小道を歩いていくとすぐに『独鈷の湯』に辿り着きます。巧さんが食べていた『生わさびソフトクリーム』は、すぐ側のカフェにあり、注文を受けてからわさびをすり下ろして添えてくれます。「まだあげ初めし前髪の…」などと巧さんが詩を読んでるシーンのマネして、ソフトクリームとともに雰囲気も味わいました。
つんっとくるわさびでさらに美味しい
『新井旅館』はご迷惑にならないよう、遠巻きに見学。いつか泊まって満喫したいです。『修禅寺』では、巧さんと同じく門の前で写真撮影。梅の花が見頃だったうえ寒桜も咲き始めるワクワクする時期。巧さんのように和服でくるのもよかったな、と思っていたところ、貸し出ししているお店もありましたよ。
他、『日枝神社』にいったり、お店をめぐったり。どこもお散歩気分でまわれる距離なので1泊の温泉旅行にぴったりです。
修善寺寒桜が咲き始めていました

お宿でものんびりすることなく撮影場所探索

さて、その日のお宿は『宙-SORA- 渡月荘金龍』。小高いところにあるうえ建物自体も高めなので「あの一番高い建物です」との平匡さんの言葉通り、遠くからもよく見えます。
平匡さんとみくりさんが歩いていた庭の階段
宿につくと、早速逃げ恥の撮影場所探索。「入り口はこっちを使ったのか」「あのカットはこのくらいの角度ね」など楽しみながら写真撮影。当たり前かもしれませんが、テレビの撮影角度をマネをすると背景の映える写真がとれます。ドラマ内でバックに映っていたお庭は、葉が散ったこの時期でも池の鯉や滝・苔にと楽しめます。新緑や紅葉の季節はさらに色鮮やかなんでしょうね。
ドラマの撮影には使われていませんが、お風呂も快適です。前述のとおり、小高いところにある宿なので、3階大浴場の露天風呂からの眺望はバッチリ。夜なら星空もきれいで、時間を忘れて温泉を楽しめます。さらにおすすめしたいのは貸切露天風呂。こちらも眺めが良いうえ、静かな山の中のお風呂にゆっくりつかれます。ロケ地巡りの疲れをしっかり癒しました。
貸切風呂は静かな山の中。夜景もバッチリ。
というわけで、1日目でロケ地巡りは満喫。2日目はちょうど梅の花が見頃という『修善寺梅林』へ寄って、踊り子号でサクッと帰りました。


旅の動機はロケ地巡りでしたが、梅の花も楽しめるよい季節でした。東京方面からのアクセスもよく、自然豊かで新緑、桜、紅葉と楽しめる修善寺。次はぜひ『新井旅館』に泊まって文豪の気分に浸りたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

伊藤清春