先日アンド・ディ/デザインルール合同でキックオフミーティングを開催しました。
アンド・ディ9月決算なので、4月はちょうど下半期の開始となります。また4月で新入社員やインターンメンバーも新たに参加してくれました。また普段リモートでの業務が多いデザインルールメンバーも参加して賑やかな会になりました。 キックオフミーティングでは、冒頭に私(佐藤)の方から先日のJMRXでお話した内容を再編集して、マーケティングリサーチに情報技術の与える影響やそれに対応するために必要ないくつかのポイントについてお話しました。 次にメンバー主体でグループでのワークショップを行い、日頃思っていてもなかなか議論することの難しい、長期的な観点からの会社のあり方や目指す方向性などをディスカッションしました。各グループから建設的な改善策や潜在的な課題感などが共有されとても有意義なグループワークになったと思います。やはり改めて業務を見つめ直すことのできるワークショップはいいですね。
最後にそれらのワークショップの議論を踏まえて、佐藤がアンド・ディとデザインルールの目指す方向性や価値観、ビジョンについて改めてプレゼンテーションしました。もちろんあらかじめある程度の原案は作っておくのですが、メンバーからのワークショップのフィードバックを受けて、その場で構成を見直してみました。 内容は下記のようなものです。現在アンド・ディでは一定の普遍性を持ったビジョンや価値観を構成している途中なので、下記の内容もまだこれから磨き上げていく必要のある案です。
  • フェアでオープンな会社になる
    インターネット技術上に構成される知識経済環境下で成長を遂げていくためには、オープンネス(開放性)がより一層必要になると考えています。言い換えるとシステムとしての開放系で強さを維持していくためには、外部基準に照らした評価に耐える必要があり、それは一言で言えば「フェア(社会的公正)」を意識していくことだと考えています。
  • リソースの柔軟な活用
    端的に言って情報化は組織境界を柔軟にします。また人間を含む様々な計算資源がクラウド(Cloud/Crowd)上に配置され、ニーズに応じたフレキシブルな利活用が可能になっていく中で、様々なリソースのこれまで以上に効率的運用が求められています。日々の業務にあたって、その必要性や処理方法を所与のものとせず、不断の見直しを継続していくことでよりしなやかな組織になることができるでしょう。
  • 「知的生産」の効率を最大化する
    マーケティング・リサーチ業を生業としているアンド・ディは、マーケティングというクライアントの組織の意思決定の中でも最も高度でクリエイティブな知識生産プロセスを支援することが必要です。そういったクライアントの知的生産の効率性を最大化していくことを目指していく必要があります。またクライアントの知的生産性を向上させることを目的にしている組織がその内部に非効率を残しているような「紺屋の白袴」状態が許されるはずはありません。
  • 知識を作る側に回る
    評価経済環境下では、オープンなナレッジを提供することが収益を生むと考えられています。オープンでフリーな知的生産物に支えられて日々の業務が可能になっていることを改めて思い起こして、自分たち自身がオープンでフリーな知的生産に寄与できるようになっていく必要があります。そのためにJMRXのPython勉強会の開催などを通じて、積極的に外部との交流を増やしていきたい。またオープンでフリーな知的資源の本丸である学術論文の貢献を目標にしていきたいものです。
以上、キックオフミーティングのご報告でした。