またまた旅行記です。夏の旅行や紅葉シーズンの旅行、年末年始旅行等ご計画されている方やこれから計画しようとしている方もいらっしゃるかもしれません。少しでも旅行気分を高めていただければと、少し古いですが4月中旬の日光旅行記をお届けします。
3年前に鬼怒川への旅行の帰りに「日光東照宮」に立ち寄ったのですが、この時は「平成の大修理」で一部公開されていませんでした。4年間かけて修理された「陽明門」等も一般公開されているので再度訪れてみようということと、奥日光まで足をのばしてみよう、と計画しての旅となりました。 今回は、日光のおすすめ観光スポットを紹介する、というより訪れたところで感じたことなどを中心に書いていこうと思います。

いろは坂の渋滞対策

東武日光駅に降り立ち、中禅寺湖を目指しバスで「いろは坂」を上っていきます。車窓から見る景色はまだ春も浅く寂し気でしたが、秋の紅葉時は見事だろうな、その時にも来てみたいな、と思わされます。が、その時期の「いろは坂」はきっと大渋滞に違いない、と先入観からやや再来訪意向がトーンダウン。
この渋滞に関しては日光市や栃木県も悩みのタネとして対策方法を模索しているらしく、今年のGWの取り組みとその成果として、バス専用の停車スペースを新設することにより、バス停車時に後続車が渋滞していたが渋滞は解消された、と発表されていました。
「いろは坂」以外でも様々な渋滞対策を実施しているようすです。観光地として、紅葉シーズンの「いろは坂」は渋滞しますよ、とは言いづらいかもしれませんが、このような取り組みをしてますよ、ということは積極的にアピールしても良いのでは、とも思います。

旅で見かけた光景

華厳の滝

さて、4月中旬、大型連休の方もいらっしゃるであろうGW前の平日金曜日。観光客はやや少なめでしたが、「華厳の滝」周辺は欧米からの観光客も多いように感じました。

中禅寺湖

中禅寺湖周辺も岸釣りは解禁となっているため釣り人も見かけますが、人出は少なめかな。夏や秋は賑わうのだろうな。でも、ちょっと肌寒さを感じるこの時期の中禅寺湖や周囲のまだ雪が残る山々を眺めながらのんびり散策するのもなかなか良いものです。

日光市街地

翌土曜日。「いろは坂」を下り、再び東武日光駅に戻り、そこから「日光東照宮」へと向かいます。「いろは坂」の一部は「上り」「下り」が一方通行なのですね。これも渋滞緩和対策のひとつなのでしょうね。 土曜日の日光市街地、特に「神橋」周辺の人出は多かったです。海外からの観光客も多く、欧米の他、アジア圏の観光客も多く見かけます。アジア圏の観光客は団体さんが多い印象でした。

日光東照宮

大修理後の「日光東照宮」。江戸時代と同じ修理方法を探りながら仕上げたらしいです。こうして文化財が後世まで受け継がれるのですね。
3年前の「三猿」と今回の「三猿」。古いほど味わい深く感じるかもしれませんが、「今」しか見られないものを味わうのもまた良いものです。

観光案内所や路線バスを利用して…

他にいくつか神社仏閣をめぐり、市街地を散策しつつ東武日光駅に戻り、他の観光箇所探りのため駅構内の観光案内所に立ち寄ってみました。とても丁寧にご案内いただき、2箇所ご提案いただきました。行き方や所要時間も教えてくださり、地図もいただきました。 そのうちのひとつ「日光植物園」。多数の植物が育成されており、植物名が書かれた小さな看板が添えられています。
植物名を確認しながら園内を見て回ると、有川浩先生の著書「植物図鑑」を思い出します。本に書かれているとおり、普段「雑草」とひとくくりにしてしまうような植物にも名前があるのがわかります。 そして、「植物図鑑」単行本(幻冬社刊)収録時のあとがきに紹介されている、漫画家さんが書いておられたという、「ふだん車や自転車で走っている所を歩いて通ってごらんなさい。どこかへ遊びに行くばかりが行楽じゃないってことに気づくね、たぶん」というご意見を思い出し、今度の休日は、ふだんあまり歩かない近所をブラついてみようかな、と思ったりもしました。
また、今回現地での移動手段は主に路線バスと徒歩でした。 バスの運賃支払いは交通系ICカードやフリー乗車券等提示などが多いようでしたが、現金で支払う海外からの観光客もいらっしゃいました。後払い方式の場合の、最初に整理券を取る、ことがわかりにくいのか、運転手さんが英語でご説明していましたがなかなか理解できないようす。 「このバスには乗ってはいけない」と勘違いしたのか降りようとするところを乗車している日本人の方たちが身振り手振りで「降りなくて良い」「整理券を取るんだ」と一生懸命説明しようとし、無事乗車する光景を目にしました。 ほっこりとして、心が豊かになった気分です。旅行先の方や同じ場所への旅行者の方と触れ合うような旅は、きっとより楽しいものになるのでしょうね。

おまけ:近い将来こうなるかも…

20××年紅葉シーズンの「いろは坂」。天気予報の精度が格段に高まり、絶好の紅葉期間と晴天に恵まれる日が約1ヶ月前にはほぼ正確に予測されています。秋晴れの中、××年前のほぼ倍くらいのたくさんの観光客が訪れていますが、渋滞感はほとんどありません。 この日はビックデータ解析による来場者数予測からマイカーでの乗り入れは規制され、「いろは坂」入口からは自動運転電動乗り物等での移動となります。もちろん××年前からは飛躍的に進歩し、労力はさほどかからず、安全性にも優れ、子供を連れての移動も快適です。また、遊歩道も整備され、徒歩で上る観光客も多数います。 道中足を止め、ゆっくり紅葉を楽しむことができ、電動乗り物や遊歩道ではドローンによる上空からの映像も楽しむことができます。「いろは坂」を上りきったところにはマイカーがすでに届けられており、ここからはマイカーで移動・観光することができます・・・ なんてことはないか、な。