みなさんこんにちは。株式会社アンド・ディ代表の佐藤です。

10月1日より「ソーシャルファシリテーター」として羽生田さんを弊社にジョインしていただくことになりました!(本人の自己紹介記事はこちら)

ちょっと説明が必要かもしれませんので久々に(すみません!)記事を書きます。

2020年の「データ」の生成・活用

データの重要性は日々高まっていくばかりです。

特に、マーケティングという文脈おいて、しばしば不可視な市場や事業基盤をデータ(統計)という形で可視化するリサーチという作業は今後ますます必要になってくることは間違いありません。

それでは、2020年のデータ環境においてそれらの「データ」はどのように生成され・活用されていくイメージなのでしょうか?

伝統的にマーケティングリサーチは「消費者理解」という文脈において、消費者のインサイトを手がかりにするマーケティングを行うというアプローチが大勢でした。

しかし、そのようなアプローチの重要性は衰えませんが、一方で情報爆発時代に入り、様々なセンサー、IoTデータを活用した消費者理解、マーケティング最適化の強い波が一気に訪れています。

これらのデータは一体どこに眠っているのでしょうか?

その答えは、「インフラセクター」です。つまり政府や地方自治体、電力、鉄道、カード会社あるいはGAFAのような大手ネット会社です。

GAFAのようなデータ基盤がコアコンピタンスになってる21世紀型の会社はその重要性を当然理解していますが、20世紀型のインフラセクターでは、その重要性が認識されずに全く消費されずに打ち捨てられているケースすら多いと聞きます。

こういった、インフラセクターのデータを活用するには何が必要でしょうか?

東京電力の本社受付に行って、「データ連携したいです」と言ったところで相手にされてないのは見えています。霞が関の総務省に正面から相談しても、同じことが起きます。

ですが、私は、総務省を始めとした硬いインフラセクターの中には、これらのデータの重要性を理解して社会ために活用しよう。という志を持った人がいることを知っています。シビックテックというのがそれです。つい先日もCODE for Japan SUMMITが千葉市で行われ、大変な盛況でした。(私ももちろん参加しました。)

そういったデータの社会的活用を目指して、社会全体のマーケティングを推進していく。そんなことを目指した場合に必要なのは『ソーシャル』というのが私の答えです。

ソーシャルの2つの意味

ここで、ソーシャルには主に2つの意味があると思います。

ひとつはソーシャル・ネットワーキングの意味でのソーシャル。『人と人とのつながり』を意味しています。もうひとつは、私益に限らない『社会全体の利益を求める』という意味でのソーシャルです。

1つ目の、人と人とのつながりや信頼関係は、インフラセクターとの信頼関係の橋頭堡として、先に述べたデータの共有・活用にとって必要な要素です。

そして、2つ目はもっと重要で、これらのデータの共有・活用が私益を利するものばかりでは必ずしも社会的な活用に繋がりません。環境問題など、社会的に解決していかなければならない課題が山積している2020年代に突入する上で、様々な立場の違いを超えてお互い協力して課題解決していく、そういったアプローチが企業の経営に強く求められていると考えています。

そんな考えに基づいて、今後もソーシャルな活動をファシリテートする役割の重要性をよく認識して、事業活動に生かしていきたいと思います。

ぜひご支援・ご指導よろしくお願い致します!