株式会社リクルートじゃらんリサーチセンター(JRC)研究員の方々の2020年度の研究をまとめた論文集、 『とーりまかし別冊 研究年鑑2021』が発行されました。
この中で、今回弊社がサポートさせていただいている「観光ブランディング研究〔中間報告〕」が紹介されています。
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じゃらんリサーチセンター(JRC)
『とーりまかし別冊 研究年鑑2021』pdfを表示
テーマ6:観光地の質を測り、多様性を促す
観光地ブランディング研究[中間報告]
研究員 森戸香奈子
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この研究は、一部の人気都市、観光地に観光客が一極集中することなく、大小さまざまな観光地の独自の魅力=観光ブランドが伝わることで、「量より質」の選択肢が増えて日本の観光の多様性が実現され、日本の観光産業を底上げするのでは、という問題意識がスタートになっています。
そのためには観光地サイドが「小さくても魅力的な地域」を目指すことができるような「質的な側面」を定量的に把握する指標が必要になりますが、現状、観光ブランドを把握する方法としては、観光地の認知や人気度など「量的」な観点で測定する調査が主であることから、観光地の多様性を後押しすることができる質的な指標を開発することが目的です。
また、そのために定期的に実査が必要になる「定量調査」という手法に頼らずに、既に存在しているインターネット上の大量データを分析することで実現していくことを試みています。
具体的には、観光ブランドのポテンシャルを分析するための「観光資源データベース」の作成と、観光ブランドのWeb露出認知分析を行うための「観光Webコーパス」の作成、来訪者の宿泊実態を把握するための「じゃらんnet」データの分析、来訪者のレーティングをするためのクチコミデータの分析によって構成されますが、今回の中間報告では、前者2種類の結果についてまとめられています。
ぜひご一読ください。
■観光Webコーパスの取得(例)