ー入社のきっかけを教えてください。

 

代表である佐藤さんにインターンで出会い、一緒に働きたいと思ったからです。他のベンチャー企業も見ましたし、インターン先のように佐藤さんがCTOなどで関わっている企業や団体など選択肢は多くありましたが、会社の雰囲気や規模感も含めてデザインルールに決めました。

 

 

会社の雰囲気や規模感というのはどこに惹かれたんですか?

 

まず雰囲気ですが、スタートアップベンチャーなどによくある一気に稼いでいくという意欲的な感じではなく、それよりも1歩ずつ着実に進んでいくというところが自分に合っていると感じました。

また規模感の面では、社員の人数が少ないので佐藤さんが絶対に直属の上司になるとわかっていたのも安心材料でした。また当時は同年代がいなかったので、落ち着いて過ごせると思えたのもわたしには合っていました。いまは後輩(インターン)が6人もできました!

 

 

人数が多いと入社後の配属がわからなかったり、一緒に働きたい人がいても直属の後輩になれるかはわからないですもんね。そこまで佐藤さんと一緒に働きたいと思った理由を知りたいです。

 

わたしは高専でIT技術を身につけたのち、経済学に興味を持ち、大学へ編入しました。佐藤さんも情報工学だけではなく、静岡大学の准教授時代には情報社会学を研究していたので、興味関心がある分野が似ています。実際、とても話しやすく、佐藤さんとならストレスなく付き合っていけるだろうと思いました。

 

全て一人でシステム開発する醍醐味

実際に入社して5年ですが、入社前のイメージと違っていたところはありますか?

 

入社前からある程度システム開発を任せてもらえるとは思っていましたが、あくまでも「こういうものを作ってほしい」と言われた通りに開発するのだと考えていました。しかしそんな想像以上に裁量を与えていただき、1年目の終わりには、社内で感じている課題に対して、「どうやって実現できるか」というアイデア出しから任せてもらえたのは、嬉しかったです。実際に出来上がったサービスを、これは自分が作ったシステムだと思えたのも自信につながりました。

 

 

ー最初はどのようなサービスのシステム開発を行ったのですか?

 

 

現在も利用されている自社開発ツール「FA処理支援ツール」のなかに、「ブランド特定AI機能」というのがあり、これを最初に1人で開発しました。これは、マーケティングリサーチにおけるアンケートの自由回答欄にあるブランド名のゆらぎを吸収する機能(例:デザインルールをデザインルートと誤字をしたり、DRと略したりしても1つの回答としてカウントする機能)になります。弊社はマーケティング・リサーチ会社「アンド・ディ」と兄弟会社であり、出社しているアンド・ディのリサーチチームメンバーと、わたし達エンジニアメンバーは同じ居室で過ごしているので、このゆらぎを吸収するために手作業を行っていたり、外注しているという課題が目の前にありました。開発中には普段手作業で行っているリサーチチームのメンバーに実際に触ってもらい、早い段階からフィードバックをもらいながら作れたのがとても助かり、完成したものに対して「これいいね」と利用者であるメンバーに直接言ってもらえるのはありがたいですね。

 

 

ーこの目の前に課題を持った利用者がいるなかで自社サービスをつくるという環境はデザインルール特有の良さですね。

 

やはりエンジニアだけだとどうしても、課題含めて「想定」になってしまうので、実際に課題を持っている人が近くにいるというのは大きいですね。受託でのサービス開発も行いますが、基本は自社サービスの開発なので、意思決定者が少なくコミュニケーションコストがかからないので、早いサイクルでサービス開発を行えます

 

2,3か月でChatGPTを使ったサービスを開発

ー今までどれくらいのサービスのシステム開発を行いましたか?

 

入社から5年間で受託も含めて約7つのサービスのシステムを担当しました。直近では昨年(2022年)11月にChatGPTがリリースされ、社内で大きな変化になると意見が一致し、当時行っていた開発を一時中断して2023年2月からGPT-3 APIを利用して開発を始め、最初のサービス「アイディエータ」を3月1日にリリースしました。その後、3月中旬にChatGPTの次のAPI(GPT-4 API)がリリースされ性能が向上したことで、機能をシンプルにした無料の「コーディスト」(β版)を5月30日にリリース。約半年の間に立て続けにChatGPTに関する2件のサービスをリリースすることが出来ました。

 

 

ーそんな短期間のリリースだったんですね。それを1人で行うのは大変じゃないですか?

 

「コーディスト」(β版)は、アンケートの自由回答(テキスト回答)をコード化を簡単に行うサービスで、リピートユーザーの方も多く、またさまざまな企業から「こういう機能が欲しい」などの問い合わせやお声がけを多くいただきました。まさにわたし達の技術力をアピールする機会になったので、大変というよりもやりがいに繋がったと思います。

 

コーディングは主に1人で担当していますが、個人で仕事をしているというよりはエンジニア全員で1つのチームという意識を持ち、週に1度以上は進捗共有を行って、メンバーからフィードバックやアドバイスなど適切なサポートを受けています。チームメンバーはそれぞれ異なる得意分野や経験を持ち、個々の特性に合った開発を行える環境になっていると思います。さらにそれぞれの知識を共有し合うことで、個々の技術力が向上したり、多様な視点からの検討で早期に課題を解決したり、複数人のコレビューによりコードの品質が向上するなど、チームとしての良さも感じています。

 

実際にこの5年間を振り返っても大変というよりは楽しかったというのが素直な感想です。会社自体は着実に進むという雰囲気で落ち着きがあり、業務は1人で任せてもらえる責任感・緊張もあり、そのバランスがとても良いと感じています。

 

 

ー最後に今後、どのようなことをやっていきたいですか?

 

まず「コーディスト」は反響を受けて、今回はシステム開発リーダーとして複数人体制で追加機能開発を行っており、もうすぐ拡張版をリリース予定です。(2023年11月上旬現在)自分がシステム開発したサービスが多くの人に使っていただくことで、会社の売上、1人当たりの利益にも貢献していければと思っています。

 

また日本は先進国同士で比べた際に、そして人口比で見た場合でも、マーケティング・リサーチの市場規模はまだまだ小さく、拡大の伸びしろがあります。わたし達が安価で使いやすく迅速に調査結果が得られるようなリサーチサービスを開発することで、より多くの人が気軽にリサーチを活用できる世界、つまり「日本におけるマーケティング・リサーチの大衆化」を実現していきたいと思います。

彼は仕事の目的理解の解像度が高いので、上司に相談すべき内容と自発的に進めて良い内容の状況判断が的確であるため、安心して仕事を任せられます。

代表取締役 佐藤

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