新型コロナウイルスの流行がきっかけで自炊を始めたという方はどのくらいいるのでしょうか?
私はもともと自炊をしていましたが、コロナの影響でその頻度は格段に増えたと思います。一年前に現在の賃貸マンションに引越したのですが、決め手は調理スペースが広く配膳に便利そうなカウンター付きのキッチンでした。
そして最近は市販の収納ボックスを使うなどしてカスタマイズするのが楽しくなってきたところです。今はinstagramやpinterestなどで賢い収納術がたくさん紹介されていますよね。
そこで今回は多様化するキッチンの収納について調査しました。

調査概要

調査主体:株式会社アンド・ディ
調査方法 :インターネットによるアンケート調査((株)マーケティングアプリケーションズのMApps Panelを利用)
調査対象者 :全国の20~69歳女性
有効回答数 :4,663名
調査時期:2022年11月16日~12月1日
※本調査の出現率を考慮した結果、対象者を女性に限定しております

キッチンの収納の満足度はショールームの来訪有無で
大きく差がつく

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キッチンの収納の満足度を聴取したところ、10年以内にキッチンを購入した人の「非常に満足している」「やや満足している」の合計は75%。そのうち、メーカーのショールームに来訪した人の合計は82%、一方で来訪していない人の合計は62%であり20%の差がついています。
大手キッチンメーカーのショールームは全国に設置されており、実際に物を触ってプロのアドバイザーやハウスメーカー、工務店の方と詳細を打ち合わせることができます。
ショールームへの来訪がキッチンの収納の満足度に大きく寄与していることがわかります。

キッチンの収納の価値観は年代によって違いがある
年代が高いほどキッチリ派

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キッチンの収納に関する6つの価値観について聴取したところ、年代別で傾向が表れています。
「市販の収納用品や詰め替え容器がピッタリ収まるのは気持ちいい」は全体でも76%と4人中3人が共感しており、SNSなどで「賢い収納術」の投稿が人気になるのがうかがえる結果となっています。特に、年代が高いほど共感率が高く、50代以上では80%を超えています。
それ以外ではほとんどの項目で20〜30代のスコアが高く、若年層ほど、「よく使うものは収納しないで出しておきたい」「隠す収納よりも見せる収納の方が好き」な人が多いことがわかります。
逆に、年代の高い層では「よく使うものは収納しないで出しておきたい」「外から見えないところは雑多になっていても気にしない」などに共感する人は半数を下回っており、特に60代は顕著に表れています。市販の収納グッズもうまく利用して、見えないところにきちんと整理して収納したい人が多いようです。
私の親世代が5,60代なのですが、実家のキッチンは物が出しっぱなしになっていることが多く、実家といえばどこもそのようなイメージだったので意外な結果となりました。

リサーチャーの視点

収納の価値観では年代が高い人には「よく使うものでも出しっぱなしにしない」「外から見えないところでも整頓していたい」「収納は苦手ではない」という完璧主義的な傾向が見られます。
しかし、実際は昔から使ってきた調理道具などが捨てられずに溜まっており収納しきれず悩んでいる人は多いのではないでしょうか。日頃からそのストレスを感じているため、意識として若い人より強く表れているのかもしれません。
キッチンの寿命は平均20年と言われており、長く付き合うものとなります。
ライフステージの変化や生活環境の変化、調理道具の買い替えを考えると、その時々で変えられる自由度の高いフレキシブルな収納がメーカーには求められているのではないでしょうか。

今回ご紹介した調査では収納の価値観だけではなく、直近10年以内キッチン購入者の購入メーカー、収納オプションの採用有無、市販の収納用品の活用なども尋ねています。
詳細なデータについては、下記お問い合わせボタンよりご連絡ください。

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