高校生の進路検討において重視される点は様々ありますが、今回の調査では、「最低限何が必要だと思っているか」「あったら魅力度がプラスになる要素はなにか」という観点で実施・分析しました。また、「大学に入学したら実現したいこと」についての意見を尋ね、どのような意見に共感が集まるかを、弊社の調査システム(ダイナミックサーベイシステム)を用いて調査した結果をご報告します。
- 調査方法:Web調査(マーケティングアプリケーションズ社 MApps for Survey)
- 調査時期:①2021年12月10日~12月12日 ②2022年2月8日~2月12日
- 対象者:関東・東海・関西エリアに居住する、大学・短大進学希望の高校3年生または大学・短大1年生
有効回答数:調査①247名 調査②237名
最低限必要、かつ魅力度もアップする要素は「資格取得・希望する仕事につけること」
進学先の大学や短大を検討する際、【最低限備わっていないと検討に値しないと思うこと】を尋ねたところ、「目指す資格を取得できたり、希望する業界や職種に就職できること」が42%で最も高く、次いで「自分が望む楽しい学生生活を過ごせる雰囲気があること」が38%となっています。
同じ選択肢を提示し【備わっていると、進学先として志望順位が上がると思うこと】を尋ねたところ、上記と同様の項目が上位となりました。これらの2項目は、【最低限必要】でもあり、同時に【進学先として志望順位が上がる】要素となっています。
属性別にみると、これから進学する高校3年生では「目指す資格を取得できたり、希望する業界や職種に就職できること」「将来起業・独立できるくらいのスキルが身につくこと」「幅広い分野が学べる、専門領域を深く学べるなど教育・カリキュラムが充実していること」が現役の大学・短大1年生と比較して高くなっています。将来的に役に立つ能力をはじめとして、様々なことを幅広く・あるいは深く学べることを期待していることがわかります。
大学に入ったら実現したいことは、「アルバイト」と「資格取得」
自由回答で「大学に入ったら実現したいこと」を尋ね、その回答を他の回答者に提示し、【意見に共感するもの、自分も実現したい・やりたいと思うもの】【自分が実現するのは難しそうだと思うもの】という観点でそれぞれあてはまるものを回答してもらいました(『ダイナミックサーベイシステム』を使用)。
共感する人が多い意見は、「アルバイト」や「資格取得」に関するもの。アルバイトは、新型コロナの影響によっては【実現できなさそう】と感じる人もおり、実現度合いについては意見が分かれるところだと思われますが、大学に入ったら実現したいこととして【自分も実現したい】と共感する人が多い意見であることがわかります。
ただし、資格の中でも「国家試験合格」など難易度の高い資格に関しては、【自分が実現するのは難しそう】と感じる人が多くなっています。この他、「インフルエンサーになる」「創作ゲーム開発」「世界旅行」「留学」なども、【共感度が低め】かつ【実現が難しそう】と感じる人が多くなっています。
詳細データダウンロード
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【自主調査結果の引用・転載について】
この記事は、アンド・ディ自主調査全質問項目から抜粋し作成しています。「(株)アンド・ディ 〇〇調査」など出典を明記の上で、引用・転載をしていただきますようお願いいたします。またその際、ご利用される旨をご連絡ください。
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