2025/05/27
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2021/08/10
高校生の進路検討において重要な機会であるオープンキャンパスは、夏休みのまさに今、全国各地で開催されています。
昨年2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、来校者を募っての開催は自粛し、オンラインでの遠隔参加が可能なWebでの開催を導入する動きが多くありました。2021年度は、対策を講じつつ来校型オープンキャンパスを再開すると共に、Webオープンキャンパスを拡充する学校が多いようです。
オープンキャンパス開催方法の多様化が進んだ2020年に進路検討を経験して進学した高校生に、進学先オープンキャンパスの参加状況について尋ねました。
2021年度進学者の66%が進学先のオープンキャンパスに参加しています。参加オープンキャンパスの開催方法は、「来校OC(学校で開催されたオープンキャンパス)」が合計51%、「WebOC(オンラインで参加するオープンキャンパス)」が合計24%でした。
全体の9%が「来校OC」「WebOC」両方に参加しています。
進学先のオープンキャンパス参加者の参加回数は平均2.12回です。
来校・Web両方参加者は、1~2割が「高校1年」時の夏~秋から参加しており、参加回数も平均3.3回と多くなっています。
一方、Webのみ参加者の参加時期は「高校3年の夏」(54%)に集中しています。2020年夏季に新型コロナ対応で来校型イベントが中止・縮小され、オンライン開催で代替されたことにより、Webオープンキャンパス参加率が伸長したことがわかります。
進学先オープンキャンパスに参加してわかったこと・体験したことは、「学ぶ内容・カリキュラム・授業科目」が最も高く、次いで「学部・学科説明会」「キャンパス・校舎・学習施設や機材設備」「入試説明会」「交通アクセス・周辺環境」が挙がりました。
来校・Web両方参加者は、他層に比べ「学部学科説明会」「キャンパス・校舎・学習施設や機材設備」「模擬授業・体験実習」のスコアが高く、学部学科の内容・学修方法や環境の理解が高めです。
一方、Webのみ参加者は、来校参加者(来校・Web両方, Webのみ)に比べ「在校生・学生生活」「部活・クラブ・サークル活動」「留学制度・研修制度」が高く、学生生活に関する理解が高くなっています。
進学先オープンキャンパスに参加しての不満(もっと知りたかったこと・体験したかったこと)を自由回答で尋ねたところ、以下のような意見が挙がりました。
来校オープンキャンパスは、開催されても規模・内容が縮小されており、見学できる教室や施設設備に制限があったり、在学生との対話時間が設けられず、「もっと知りたい・体験したい」不充足感があったようです。
Webオープンキャンパスは、リアルにキャンパス・校舎を見ることができなかったり、自分が知りたい情報について詳細に知ることが難しかったりしたことの不満がうかがわれます。
進学先オープンキャンパスについて、来校・Web両方参加者は、来校のみ/Webのみ参加者に比べ、「学部学科コース・学ぶ内容」「アドミッションポリシー」「カリキュラム・授業科目」の上昇が顕著でした。
来校・Webの両開催方法で参加することによって、学校の特色・理念を反映するアドミッションポリシーと学修の内容・環境が'魅力的'・'充実している'イメージが強化されたことがわかります。
進学先オープンキャンパス参加後、「進学したくなった」志願度の上昇は、来校・Web両方参加者で最も高く、65%でした。
「進学したくなった」は、以下、来校のみ参加者(51%)、Webのみ参加者(46%)と、来校を伴う参加者のほうが、参加後の志願度が相対的に高くなっています。
リアルにキャンパス・校舎の雰囲気を見ることができる来校オープンキャンパス・オンラインで学校の概要を知ることができるWebオープンキャンパスの両方に参加することが、志願度を高めることにつながるようです。
昨年、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、感染症対策と新しい生活様式への対応のために普及したWebオープンキャンパスですが、今後は来校オープンキャンパスとのハイブリッド開催を選択する学校が増えてゆくといわれています。
参加する高校生の期待を意識しつつ、リアルな見学・体験ができる来校イベントのメリット、オンラインで興味がある学校の特徴を端的に理解できるWebイベントのメリット、それぞれを活かしたオープンキャンパスのプログラムを構成することが、ますます求められていきそうです。
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